
『内分泌疾患』とは、内分泌器官で生成されるホルモンのバランスが崩れることによって、体に変調をきたす病気です。
内分泌器官とは、体の各部のある臓器にその役割があります。
特に重要な役割を担う臓器として『下垂体』と言われる物があります。
下垂体は脳の中にある小さい袋状の臓器です。
体の成長や生活のリズム(眠気や活力など)をコントロールする重要なホルモンを分泌しています。
このホルモンのバランスが崩れると日常生活に支障をきたすほどの重度の内分泌疾患に陥る可能性があります。
甲状腺は喉元にある蝶のような形状をした臓器です。
この臓器の分泌するホルモンは、心臓・骨・腸・筋肉・神経・皮膚などの全身にわたって影響する非常に重要なものです。
主に代謝機能に関わるホルモンで、バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると発症する病です。
全身の代謝が高まり過ぎて、動悸・発汗・過呼吸などの症状と共に精神的にイライラして落ち着きが無くなる傾向になります。
副甲状腺は先の甲状腺に接するようにある小さい臓器です。
全身のカルシウム量をコントロールするホルモンを分泌しています。
副甲状腺疾患になると血中カルシウム濃度の調整が上手く行われず、骨が脆くなったり、筋肉の痙攣が起こったりします。
この他にも副腎・性腺・膵臓などの内分泌器官が幾つも存在します。
これらの器官のいずれも、身体機能を維持するためには欠かすことの出来ない臓器です。
睡眠や排泄の日常生活のリズムのコントロールや、心臓や腸の内臓の動きをコントロールしたりする重要な器官です。
普段の生活で少しでも気になる症状があった場合は、専門医の診断を受けるのをお勧めします。